カーニバルクルーズライン、副社長らが日本での販売体制を説明
カーニバルクルーズラインでインターナショナルセールスを統括する副社長のジョニー・レイン氏と取締役のジャスティン・フレンチ氏が来日し、旅行会社とプレス向けの説明会で、同クルーズの日本における販売を、引き続き日本地区総代理店(GSA)のアンフィトリオンが行なうことを強調した。
カーニバルクルーズラインは、カーニバル・コーポレーション傘下のクルーズラインであるが、独自の海外戦略を持つことを説明。海外においては各地域にGSAを置いている。カーニバル・コーポレーションは3月下旬、子会社「カーニバル・ジャパン」を設立したが、「カーニバルクルーズラインはカーニバル・ジャパンとは全く異なる」として、販路はGSAのアンフィトリオンであることを強調した。
さらに今後、アンフィトリオンには、韓国や中国、シンガポールなど極東11ヶ国・地域のGSAも委託。従来は北米の需要を中心としていたが、インターナショナル市場も増やしたい考えだ。アンフィトリオン代表取締役社長の鈴木学氏によると、これらの市場では現在、販売代理店(PSA)や旅行会社が直接取引をしていることから、まずはマーケティングから着手。将来的にアンフィトリオンが統括する形で進めていく意向だ。現在のところ、カーニバルクルーズラインでは日本寄港、発着クルーズ等の計画はないが、フレンチ氏は「アジアでの利用者の増加にあわせ、将来的には考えたい」と可能性を示唆した。
▽保有客船をアップグレード、デザインも一新
カーニバルクルーズラインでは、保有客船の大幅な改装計画「ファン・シップ2.0ロールアウト」を開始した。どの客船でも同じ経験を提供するべく質を高めるのが目的で、船内のデザインも従来の賑やかなイメージから、ソフトで落ち着いた雰囲気に変更。幅広い客層に対応できるようにする。また、施設面では特にダイニング、バー、エンターテイメントについて、大幅なアップグレードを実施。すでに昨年、カーニバル・リバティで終了したほか、今年は6月3日に就航する新造船のカーニバル・シーブリーズをはじめ4客船を新コンセプトに変更。2015年までに、保有する24客船のうち14客船をアップグレードする予定だ。