シンガポール航空、豪州線の販売強化、TAと共同セミナー開催
シンガポール航空(SQ)とオーストラリア政府観光局(TA)は5月22日、共同で旅行業界向けのセミナーを開催し、シンガポール経由オーストラリアの取り組みを訴えた。SQ本社とTA本局は昨年6月にオーストラリア旅行の市場拡大に3年間取り組むことで提携。この中で日本も重点市場と位置づけており、昨年からオンライン広告の展開などの活動を開始。オンライン広告は今年も6月からおこなう計画だ。
SQ日本支社長のデイヴィッド・リム氏はセミナーの冒頭、「オーストラリアは非常に多様性に富んだ美しい国で、世界的にも魅力的な旅行先として認識されている」と挨拶。その上で、SQがオーストラリアに就航してから45周年を迎えていることに加え、日本国内5都市から「おそらくオーストラリアで外国系航空会社としては最大の規模をほこる」というオーストラリア国内6都市に週105便を就航している利便性をアピールした。
セミナーでも、SQ側から路線網などについて説明。SQはシドニーに週28便、ブリスベンとパース、メルボルンに週21便、アデレードに週10便を運航しているほか、子会社のシルクエアー(MI)が3月26日からダーウィンに週4便で就航。さらに2月に開始したヴァージン・オーストラリア(DJ)との提携により、SQが就航する6都市から国内22都市にコードシェア便で移動できる。
また、DJとの提携により、国内61路線を1区間あたり75豪ドルから購入できる「ビジット・オーストラリア・パス」も利用可能となっている。
TA日本局長の堀和典氏はセミナー後の懇親会で挨拶に立ち、「デスティネーションをプロモーションする立場として、観光地の魅力と(現地への)アクセスが最も重要」と説明。その上で、「この10年程度の間に直行便の座席供給量が激減した」が、SQの6都市への就航と国内22都市へのコードシェア運航により利便性が高まったことは「我々にとって大きなアドバンテージ」であると強調した。