アトランタに新国際線ターミナル-デルタ、顧客サービス向上

  • 2012年5月20日

 アトランタ空港で5月16日、新たに国際線ターミナルFが営業を開始した。初便は出発がデルタ航空(DL)の成田行きDL295便、到着がダブリン発DL177便。新設のコンコースFは既存のコンコースEに接続しており、12ヶ所の国際線ゲートを設置。また、コンコースFには300名を収容可能なデルタ・スカイクラブも新設しており、シャワールーム8部屋やビジネスエリアを用意したほか、無料のアルコール類、有料のプレミアムワイン、シャンパン、蒸留酒などを用意した。

 ターミナルFの開業により、アトランタが目的地の旅客は、到着後の手荷物再検査が不要になる。アトランタから国際線を利用する場合は、州間高速道路I-75の239番出口からアクセス可能だ。国内線ターミナルや市内へと接続する電車MARTAの駅にはシャトルバスを運航する。このほか、既存ターミナルを結ぶプレイントレインと遊歩道は延長された。

 なお、新ターミナルとコンコースFへのDLの投資は、DLが取り組みを進めてきた総額30億米ドルのサービス・プロダクト向上計画の一環。アトランタだけでなく、ニューヨーク、シアトル、ロサンゼルス、ソルトレイクシティの書く空港でも空港施設の改修や拡大を進めているところだ。

 例えば、ラガーディア空港では1億6000万米ドルを投じてラウンジの新設やターミナルCとDをつなぐ通路の設置、ジョン・F・ケネディ空港では総額12億米ドルで第4ターミナル拡張プロジェクトを推進。

 ロサンゼルスでは、40億米ドルで受託手荷物の管理システムや入国審査用施設の改善などに取り組んでおり、シアトル・タコマ空港ではロビーエリアやチェックイン手続き、受託手荷物の手続きを改善。ソルトレイクシティでも新ターミナルの建設を支援している。