JAL・ANA、GW国際線は17%増、利用率77.8%に

  • 2012年5月7日

 日本航空(JL)と全日空(NH)が5月7日に発表した2012年ゴールデンウィーク期間(2012年4月27日~5月6日)の利用実績で、2社合計の国際線旅客数は前年比16.6%増の40万4113人となった。座席数は7.6%増の51万9264席で、利用率は6.0ポイント増の77.8%であった。



 JLは座席数を5.0%増に留めたのに対し、総旅客数が17.7%増の22万5743人と2割近い伸びを示したため、利用率は8.7ポイント増の80.3%と好調に推移。全方面で好調だったといい、特に北米とハワイ、グアムは円高基調を背景に80%以上の利用率となった。また、アジア、中国、台湾、韓国など近距離、中距離路線も間際需要を取り込んだといい、70%台後半から80%以上の利用率を記録した。



 一方、NHは北米、アジア、リゾート路線が好調で総旅客数は15.2%増の17万8370人。座席数を10.9%増としていたため、利用率は2.8ポイント増の74.9%となった。羽田/フランクフルト線など新規路線も好調に推移したという。



 なお、2社が4月20日に発表した同期間の予約状況と比較すると旅客数は2.0%増となっており、キャンセルを考慮しなければ約7800名が間際に申し込んだことになる。

 間際需要への対応を会社ごとに見ると、JLは旅客数が0.8%増に留まったものの座席数を0.3%減と調整し、利用率は0.9ポイント増。NHは座席数をほぼ変更せず、旅客数が3.5%増となり、利用率も2.5ポイント増となった。


※2社合計の予約数と座席数の前年比、すべての予約率の前年比の数値は推計値