マリアナ、サイパンエアー就航に期待、デルタも増便
マリアナ政府観光局はこのほど旅行会社向けにセミナーを開催し、登壇した同局旅行業界担当マネージャーの高久渉氏が北マリアナ諸島の現況と観光局の活動内容を報告した。
高久氏によると、ここ数年は日本人渡航者が減少傾向にあり、2009年以降は20万人を下回り減少し続けているものの、依然として日本はトップシェアを誇る。日本市場では航空座席数の安定が課題であったが、今夏より新たにサイパンエアーが成田・関空にプログラムチャーターで就航するため、座席の増加に期待できるという。
さらに、デルタ航空(DL)も夏季限定で成田/サイパン線を週4便増便するため、さらに週800席超が加わることになるという。DLはサイパン線に6月からエコノミーコンフォートクラス18席を導入。スカイマイルプラチナ会員以上は無料で、一般では追加料金で利用できるようになる。
また、高久氏は「シーズンによる渡航者数の差が大きく、安定をめざしたい」といい、サイパンマラソンなどのスポーツイベントの数々や、年中ダイビングができるといった利点をアピールし、オフシーズンへの観光客取り込みも提案した。
サイパンは電子入国許可(ESTA)の取得の必要がなく、また距離的に近い、時差が1時間など利点が多い。現地アクティビティも、「ダイブ&トラベル大賞」の海外ベストビーチ&シュノーケリング部門で9年連続第1位を獲得するなど良質な素材があるほか、タガ遺跡やチャモロ文化といった文化的なものなどもあり、子どもたちの英語実践の場としても活用できる。近年ではシニア層のマーケットも活発で、20%以上のシェアとなっているという。
なお、DLの詳細なスケジュールは下記の通り。
▽デルタ航空 夏季限定便スケジュール(7月14日~)
DL286便 NRT19時40分発/SPN 00時15分着※翌日(7月14日~9月23日、火・木・土・日)
DL285便 SPN06時30分発/NRT 09時15分着(7月15日~9月24日、月・水・金・日)