南バハ・カリフォルニア州、局長来日、大自然の宝庫をアピール

  • 2012年4月11日

南バハ・カリフォルニア州観光局長に着任したルイス・パラシオス氏  メキシコ観光局は先ごろ、南バハ・カリフォルニア州観光局長に着任したルイス・パラシオス氏の来日にあわせ、南バハ・カリフォルニア州観光セミナーを開催した。南バハ・カリフォルニア州にはエル・ビスカイノのクジラ保護区、サンフランシスコ山地の岩絵、カリフォルニア湾(コルテス海)の島々と保護地域群の3つの世界遺産があるほか、ロス・カボスをはじめとするリゾートは、ハリウッドスターに人気の隠れ家的スポットとなっている。

 メキシコ観光局駐日代表のギジェルモ・エギアルテ氏によると、2011年にメキシコを訪れた日本人旅行者は前年比12.8%増の9万人で、今年の1月から2月も14.9%増で推移。さらなる伸びが期待できるとしている。また、日本人旅行者に人気のメキシコのデスティネーションをみると、ロス・カボスは2010年には5番目だったのが2011年には4位に浮上するなど、その魅力が徐々に浸透してきていると紹介する。

 パラシオス氏は、南バハ・カリフォルニア州をムレヘ、ロレト、コモンドゥー、ラパス、ロス・カボスの5つの地区に分けて見どころを説明。コククジラ保護区でのホエールウォッチングなど野生動物との触れ合いをはじめ、観光局が“魔法の町”に認定している昔ながらの趣のある町で、名曲「ホテル・カリフォルニア」の舞台となったホテルのあるトドスサントス、新アクティビティとしてラクダに乗る体験やスカイダイビングなど、ハネムーナーからアドベンチャー、エコツアー向けまで幅広い素材があることをアピールした。

 一方、メキシコ観光東京オフィス・セールスマネージャーの喜代田誠人氏は、アメリカ西海岸からアクセスのよいロス・カボスをゲートウェイにしたツアープランを紹介。ロス・カボスから太平洋岸を通ってトドスサントスを経由しラパスへ、帰路はカリフォルニア湾岸や内陸を通ってロス・カボスへ戻る周遊タイプのリゾート滞在や、ラパスからフェリーで対岸の大陸にあるロス・モチスへ渡り、チワワ鉄道で内陸のコッパー・キャニオンをめざすツアーなど、ロス・カボスでのリゾート滞在にとどまらない商品化の可能性を提案した。