インタビュー:ヴァージン・アトランティックCOO サウザン氏

  • 2012年4月11日

羽田は「真剣に検討」
革新継続で顧客満足度のさらなる向上めざす

-B787型機による就航路線は

サウザン 機材の受領は現時点で2014年以降の予定であるため、明確な就航地は決めていない。機材の特徴からすれば、我々の路線網のほとんどすべてに適した機材であるといえる。長距離の飛行が可能で燃費効率も高いことから、比較的距離の長い路線が適しているのではないかと思う。燃費効率の高さと、新機材がお客様にご提供する優れた体験を有効に活用したい。


-他社による日欧間ジョイントベンチャーの影響はあるでしょうか

サウザン 我々は設立以来、間断なく競争の中にあり、その中で我々は常に革新を続け、顧客満足度を向上し続けてきた。競争環境がどのように変化しようと、我々がこれを続けていくことに変わりはない。プロダクトへの投資も続けており、今年は1億英ポンドを投じてシートや機内エンターテイメントの改善に取り組みはじめた。

 また、我々もすでに多数の航空会社と提携している。その多くはスターアライアンスに加盟しているが、そうでない会社もある。我々は常に、我々と相手方それぞれにとって理にかなった提携関係を構築できるパートナーを探している。

 なお、ジョイントベンチャーそのものについていえば、正しい提携関係と正しい“精神”があれば、魅力的な選択肢になり得ると考えている。


-旅行会社との関係について現在のお考えをお聞かせください

サウザン 就航から23年間、我々は常に旅行会社とともに歩んできた。私は日本市場の個別的な特性までは理解していないが、日本市場で成功するためには旅行会社と良好な関係を構築しなければならないことは知っている。

 日本は、我々が就航した4番目の路線であり、米国以外では初の路線だったわけで、我々にとっては最初期からの重要市場といえる。今後も、就航以来のその期間をともに築きあげてきた関係に手を加えるべき理由などあり得ない。


-ありがとうございました