名鉄観光、中部でベトナムのダナンの販売強化-リゾートテーマに

  • 2012年4月12日

名鉄観光サービス商品事業本部海外旅行部長の綛谷企史(かせや ひろし)氏  名鉄観光サービスは、中部地域でベトナムのダナンの販売を強化する。このほど本誌インタビューに応じた同社商品事業本部海外旅行部長の綛谷企史(かせや ひろし)氏は、中部地域を急激なブームが発生しにくい「(消費者が)保守的で慎重な市場」だが、中部で認知がまだ低いダナンは旅行会社が取り扱う利点があるとし、「中長期的な視点で市場を開発していく必要がある」と考えを示した。

 同社では中部ベトナムは2006年ごろ、ダナンは2009年ごろから商品造成を実施しているが、ダナンの販売を強化するのは今年からの取り組みとなる。

 同社では2012年の全社年間海外総客目標を13万人に設定し、中国、ベトナム、カンボジアなどのインドシナ地域の販売を強化している。綛谷氏によると、名鉄観光サービスの2大市場はエジプトと中国。エジプトは昨年初頭の暴動発生以来回復しておらず、中国は尖閣諸島問題以来、パッケージツアーが伸び悩んでいることから、エジプトは中南米地域で、中国はインドシナ地域の販売に注力することで落ち込みを補いたい考えだ。

 その一環として中部地域では「ベトナムでリゾートする」をテーマにダナンを積極的に販売していく。商品の造成や広告展開に加え、ベトナム航空(VN)と協力して旅番組を作成し、消費者へアピールしていく。綛谷氏は「料金は高いかもしれないが、お客様にはできない、旅行会社だからこそできる質の高い旅行を提供していきたい」と意欲を示した。