成田、LCC専用ターミナル建設へ、2014年度開業めざす
成田国際空港(NAA)は4月5日、LCC専用ターミナルを建設する計画を発表した。2012年度は専用ターミナルビルの具体的な設計や準備工事に着手し、2014年度中の完成をめざす考えだ。第2ターミナルビルの北側地区で、現在第5貨物ビルやエプロンがある地域を候補地として設定した。ターミナルは3階建てで、NAAによるとコスト削減のため、搭乗橋は設置せず原則として徒歩で搭乗する形をとる予定だという。
NAA代表取締役社長の森中小三郎氏は「現在のFSC(フルサービスキャリア)の皆様と同様に、NAAにとってLCCも極めて重要なパートナーになる」とコメント。成田空港にとって4000km未満の路線のシェアが他のアジア諸国の空港に比べて小さいことから、今後大きな成長が期待できるとの考えだ。
LCC専用ターミナル開業までの当面の間は、LCCの国際線は現状と同様に第2ターミナルビルで受け入れし、国内線は同ターミナルビルに新たに整備する暫定国内線施設で受け入れを実施する。暫定国内線施設は今秋に完成する予定だ。LCCの成田発着国内線については、2012年7月にジェットスター・ジャパン、8月にエアアジア・ジャパンが開設する計画だが、2社については暫定国内線施設の一部を早期運用できるよう整備し、先行して活用することで対応するという。
今後はCIQを始めとする関係機関と協議を開始し、詳細について検討を進める考え。また、LCC各社との意見交換や共同での勉強会も実施していく予定だ。