みずほ・さくらは増発、くろしおは新型車両 JR西日本が出発式

 JR西日本は3月17日のダイヤ改正に伴い、山陽・九州新幹線の「みずほ」「さくら」を増発したほか、在来線では京都・新大阪から南紀方面を走る特急に新型車両を投入、列車名も「くろしお」に統一した。

 JR新大阪駅では、山陽・九州新幹線1周年および増発記念出発式が増発となった「みずほ605号」の発車にあわせて行われた。宮崎、熊本、鹿児島3県を代表して鹿児島県大阪事務所の伊喜功所長が「新幹線効果は絶大です。南九州3県は食べ物、温泉、伝統芸能、魅力がたくさんあります。これからも多くの人に来ていただきたい」とあいさつ。直通運転が8往復増の23往復となり、さらに便利になることをPRした。

 また、特急くろしお新型車両投入記念出発式は、新型車両287系の1番列車「くろしお5号」の発車時に行われた。和歌山県の下宏副知事は「昨年の災害で紀勢線は不通になりましたが、わずか3カ月で復旧しました。地元は復興のシンボルとして感激しています。観光客も8割方回復しました。新型車両が登場したJRを利用して県南部へどうぞご旅行ください」。

 出発式の後、新大阪駅コンコースでは、それぞれの観光PRイベントが行われ、多くの乗客が参加していた。

 今回のダイヤ改正で、東海道・山陽新幹線「のぞみ」の定期列車はすべてN700系に統一された。初代「のぞみ」300系、新幹線で初の2階建て車両を組み込んだ100系は引退した。在来線では寝台特急「日本海」(大阪-青森)、急行「きたぐに」(大阪-新潟)が定期運転をやめ、繁忙期を中心に運転される臨時列車になった。


情報提供:トラベルニュース社