ラスベガス、MICE需要取り込みへ-ACのバンクーバー線で
ラスベガス観光局(LVCVA)は先ごろ、エア・カナダ(AC)との共催でMICEセミナーを開催し、ラスベガスのMICE事情や受け入れ態勢、AC便を利用したアクセスについて説明した。LVCVAとACが共同でセミナーを開催するのはこれが初めて。今後はACのバンクーバー経由便を利用したMICE需要の喚起にも力を入れてく考えだ。
LVCVA日本代表の岡部恭子氏はまず「ラスベガスの総客室数は15万室以上。各ホテルとも規模が大きいため、団体にも適している」と述べ、充実した受け入れ態勢をアピール。さらに、ほかのアメリカの大都市よりもルームレートが安く、グレードの高いレストラン、世界最高レベルのエンターテイメント、豊富なゴルフ場などが整うのもラスベガスの強みと続けた。
また、ホテルのバンケットルームに加えて多彩なパーティープランのアレンジも可能と紹介。さまざまな趣向を凝らしたラスベガスらしい演出を日本市場にアピールしていきたい考えを示した。このほか、ラスベガスでは大型の展示会やイベントが多数開催されることから、それらをフックとしたインスペクションツアーの企画も提案した。
新しい情報としては、現在ストリップ通りのフラミンゴとインペリア・パレスの間で進んでいる「The Linkプロジェクト」再開発が2013年に完了する見込みのほか、新しいシルク・ドゥ・ソレイユのショー「ZARKANA」が今年10月25日から始まる予定だ。
一方、AC東京支店旅客営業部次長の小下道也氏は、今年5月から成田/バンクーバー線からラスベガスへの同日乗り継ぎが往復で可能になると紹介。また、バンクーバーでのアメリカへの入国審査はアメリカの国内空港よりスムーズで、チェックインした荷物を一度ピックアップする必要がない点もメリットと付け加えた。
バンクーバーからの乗り継ぎ便を利用するとラスベガスへの到着は14時15分。岡部氏は「ホテルへのチェックインにもちょうどいい時間帯」として、AC便の利便性を強調し、MICEなどグループでの利用を呼びかけた。