南アフリカのクワズール・ナタール州、ダーバン含む旅行の利点をアピール
南アフリカのクワズール・ナタール州観光局CEOのンダボ・コーザ氏と同州経済開発観光省のコミュニケーション担当ジェネラルマネージャーのハリー・ムクノ氏が来日し、3月28日に旅行会社を対象に観光素材の説明会を開催した。
クワズール・ナタール州の都市ダーバンは、国連気候変動枠組条約締約国会議(COP17)など国際会議が多い都市で、アフリカ最大のトラベルトレードショーINDABAも毎年開催されている。FIFAワールドカップでは日本代表がオランダと戦った縁の場所でもあり、同州観光局CEOのンダボ・コーザ氏は「ワールドカップでの露出効果を訪問者拡大につなげるため、新しい素材を提供していきたい。南アフリカ観光局(SAT)、南アフリカ共和国大使館と協力し、日本市場のターゲット層にあわせたアイテナリー設定に努める」と話す。
同州にはかつてこの周辺で王国を築いていたズールー族が現在も多く住み、また、インド人も多いため、関連の文化イベントもあり、独特な文化が味わえる。自然にも恵まれ、グレーター・セントルシア湿原公園、ウカシャンバ・ドラケンスバーグ・パークの世界遺産もあり、アドベンチャー的な要素も組み込める。周辺は美しいビーチが広がり、国内では人気観光地のため、コーザ氏は「宿泊施設の(ランクの)幅が広く、家族向けの手頃な価格帯のホテルが多いのもツアー造成上のアドバンテージになる」と説明する。
ダーバンはクルーズ船の寄港地で、モザンビークのマプトに行く3泊4日などダーバン発着の各種ショートクルーズがあることから、コーザ氏は「パッケージツアーに組み込むことで内容が広げられる」と提案。2014年には新たな旅客ターミナルも完成する予定だ。
同州ではゴルフや自転車、カヌー、競馬などスポーツの国際大会も多く開催されおり、1万5000人以上が参加する89キロのウルトラマラソン、コムラッズマラソンも注目のスポーツ素材だ。コーザ氏は「東京やニューヨークのマラソンのような国際規模の大会をめざしており、日本のランナーにもたくさん走ってもらいたい」とアピールした。