JATA、国内宿泊拡大キャンペーン、応募者は36%増-12年度も継続

  • 2012年3月22日

(左から)JATA国内旅行業務部部長の興津泰則氏、JATA国内旅行委員長で近畿日本ツーリスト取締役社長の吉川勝久氏  日本旅行業協会(JATA)は3月21日、「もう一泊、もう一度」国内宿泊拡大キャンペーン2011の抽選会を実施した。JATAによると、応募総数は前年比35.7%増の10万9983通と増加。キャンペーン応募者だけで約20万泊を超える数字となったという。JATA国内旅行委員長で近畿日本ツーリスト(KNT)取締役社長の吉川勝久氏は、東日本大震災による旅行控えなどもあったが「キャンペーンの効果が着実に出てきている」と評価。「日本の大きな課題である地域振興には、宿泊を伴う旅行が一番大切な要素」と述べ、2012年度も引き続きキャンペーンを実施し、国内旅行の振興をはかる。

 同キャンペーンはJATAの国内旅行宿泊拡大推進実行計画に基づき2009年から実施しているもので、11年度が最終年度だった。JATA国内旅行業務部部長の興津泰則氏は、11年度は震災の影響もあり新聞広告を控えたが、カウンターでのビラを活用した告知の効果もあり、応募者数が増加したとみる。3年間で応募者も増加しており、旅行会社各社の協定旅館ホテル連盟からの期待も大きいこともあり、国内旅行を宿泊中心に伸ばしていくため、12年度もキャンペーンを継続する。

 12年度は若者をターゲットにFacebookなどのツールを活用する計画だ。興津氏は「インターネットでの誘客にも力点をおき、(カウンターでの告知と)両面で取り組んでいく」とした。また、政府が実施する「復興支援・住宅エコポイント事業」で付与するポイントと交換可能な「JATA旅行引換証」を活用して旅行した場合でも、キャンペーンに応募可能とすることで応募者増加につなげたい考えを示した。