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パシフィック・プリンセス、小型船の強み活用し多様な港に帰港

  • 2012年3月14日

夏場はヨーロッパ、冬場は世界一周クルーズに就航する「パシフィック・プリンセス」 プリンセス・クルーズが運航する、総トン数3万200トン、乗客定員680人のクルーズ客船「パシフィック・プリンセス」が13日、世界一周クルーズの途中に東京の晴海ふ頭へと寄港した。これにあわせ、日本地区総販売代理店を務めるクルーズ・バケーションは内覧会を開催した。

 冒頭、同社営業本部長の児島得正氏は「クルーズ界は10万総トン前後の大型船が中心だが、パシフィック・プリンセスは3万総トンと小型のために、さまざまな港に寄港することができる」と話した。また、日本でもキール運河や北欧のフィヨルド、タヒチなど南太平洋の島々を訪れるクルーズに人気があると紹介。日本人旅客の海域別シェアでも、ヨーロッパが38%、アラスカが18%、南太平洋が9%と高いものの、その他のメキシコやオセアニア、アジア、カリブなどはいずれも5%前後と分散化の傾向を示す。「エリアが分散していることからわかるように、幅広いクルーズエリアに就航しているのがプリンセスの強み」と、リピーターや海外旅行に慣れた客層にもアピールできると説いた。

 続いて「アットホームなサービスや落ち着いたインテリアには、長く乗ってゆっくりとした船旅を楽しんでもらうという意図がある」と語り、来年のおすすめクルーズとしてベニス発ピレウス着の「地中海と聖地13日間」や、ドーバー発着で姉妹船のオーシャン・プリンセスで行く「スカンジナビアとロシア15日間」などを挙げた。なお、パシフィック・プリンセスはルネッサンス・クルーズの「R4」として1999年に就航したが、2003年にプリンセスのフリートに加わった。