アマデウス、アルテア利用でより正確な予約管理可能に-旅行会社にアピール

  • 2012年3月14日

アマデウス・ジャパンのプロバイダービジネス・カスタマーサポート部マネージャー 石崎直子氏 アマデウス・ジャパンは3月13日、「キャセイパシフィック航空/香港ドラゴン航空 予約・発券セミナー」を開催した。この中で、「アマデウス・アルテア」を採用する航空会社のフライトをアマデウスで予約する場合、航空会社の予約管理と旅行会社の予約管理が単一のPNRに基づいておこなわれるためミスがなく、確度の高い予約管理が可能とアピール。現在、アルテア採用の航空会社は145社に達し、こうしたアルテア採用航空会社の増加が旅行会社にもメリットをもたらすと説明した。

 「アマデウス・アルテア」は航空会社の予約、在庫管理、デパーチャーコントロール、eコマースを担う総合管理システムで、今後12年6月にシンガポール航空(SQ)、13年にアシアナ航空(OZ)、14年に大韓航空(KE)、15年に全日空(NH)がそれぞれ採用を予定している。また、キャセイパシフィック航空(CX)は現在、予約、在庫管理、eコマースを「アマデウス・アルテア」でおこなっており、13年4月からはデパーチャーコントロールを含む全機能を「アマデウス・アルテア」に移管する。

 旅行会社の約80名が参加したセミナーの冒頭で、アマデウス・ジャパンのプロバイダービジネス・カスタマーサポート部マネージャーの石崎直子氏が挨拶し、「現在、スカイチーム加盟の航空会社の53%がアルテアを採用、スターアライアンスも63%が採用しており、同アライアンスの共通プラットフォームとして導入を積極化する方針を示している」と報告。ワンワールドについては現在62%だが「CXが完全移管すれば加盟航空会社の77%がアルテアを採用することになる」という。

 また、同氏はアルテア採用航空会社のフライトをアマデウスで予約する場合の旅行会社側のメリットとして、確度の高い予約管理ができることや、「同一のロジックに基づく運賃計算がなされるため、運賃の食い違いによるトラブルがない」ことを挙げた。また、旅客側のメリットとしては、「旅行先でフライト変更などをおこなった際も、新情報がPNRにすぐに反映される」利便性を挙げ、「たとえば旅客がスマートフォンを携帯していれば、インターネット上での旅程閲覧サービス『アマデウス・チェックマイトリップ』のスマホ対応アプリをダウンロードして、現地で旅客自身が最新スケジュールを確認することもできる」と説明した。

 なお、日本発着航空会社のうち予約システムに「アマデウス・アルテア」を採用している航空会社は、3月6日時点で17航空会社となっている。