タイ首相とJATA代表団が送客拡大へ意見交換、ビザなし滞在期間の拡張要望
タイ国政府観光庁(TAT)によると、タイ首相のインラック・チナワット氏と日本旅行業協会(JATA)理事長の中村達朗氏、およびJATA会員の6社からなる代表団が3月7日、タイへの日本人送客推進について意見交換をした。タイとJATAではタイの洪水後、日本人送客の目標を120万人に設定しており、復興キャンペーンとしてタイ国政府観光庁と「ビューティフル・タイランド」キャンペーンを実施。3月15日から5月14日まで特設ウェブサイトを開設し、タイの現状を伝えるとともに、各社の復興支援商品やモニター旅行の募集などを実施することが決まっている。
さらに、今回の会合では各社が若い女性向けの販売促進や、日本/タイ間のチャーター便の増便計画など、タイ方面への取り組みを説明。両国間の旅行ニーズに対応した航空便増加への協力を要請したほか、将来さらに増える日本人のロングステイ需要に言及し、ビザなしでの滞在期間を30日から90日に拡張するよう検討を要請した。インラック首相は、政府がすでにビザなし滞在期間について情報収集をして検討する用意があることを明かし、外務省を通じて回答することを説明。また、入国審査手続きなど、旅行者への便宜改善の努力をしていくことを語った。
なお、タイでは6月6日から8日まで、「2012タイランドトラベルマートプラスメコン川流域へのゲートウェイ」を開催する。TATによると今年のメインテーマはエコツーリズムやゴルフ、健康、癒し、ウェディングとハネムーンで、各地のホテルやツアーオペレーター、アトラクションなどが出展する予定。3月16日まで、オンライン登録を受け付けている。