外務省、スリランカ渡航情報引き下げ、一部除き「十分注意」に
外務省は3月9日、スリランカに発出していた渡航情報の一部を引き下げた。これにより、北部州(国道A9号線を除くムライティブ県内、国道A14号線以南及びマナー市内並びにマナー島を除くマナー県内)以外の地域は、すべて「十分注意してください」となった。北部州は「渡航の是非を検討してください」を維持している。
外務省によると、北部州におけるスリランカ政府軍と反政府組織「タミル・イーラム解放の虎(LTTE)」との戦闘が2009年に集結した後は、LTTEの残党による爆弾テロやゲリラ的な攻撃が発生せず、政府軍や警察によって治安も保たれているといい、引き下げを決めた。
もともと、2010年10月には治安改善が認められたジャフナ市内、キリノッチ市内、ワウニア市内は先行して引き下げていたが、今回はLTTEが敷設した地雷原の特定が終了したジャフナ県、キリノッチ県、ワウニア県の全域を引き下げた。
なお、北部州では現在も地雷の除去作業やLTTEが隠した武器弾薬の捜索活動が継続されているという。