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HIS、第1四半期の売上11%増、ハウステンボスも好調

  • 2012年3月11日

 エイチ・アイ・エス(HIS)の2012年10月期第1四半期(2011年11月1日~2012年1月31日)の連結業績で、売上高(※総額)は前年比11.3%増の945億9400万円、売上総利益は6.2%増の179億2000万円、営業利益は32.9%増の25億400万円となった。売上高営業利益率は、0.43ポイント増の2.65%。

 旅行事業の売上高は10.9%増の900億3700万円で、営業利益は15.7%増の21億6300万円。全世界発着の航空運賃や空席を検索できる航空券販売システムを改修して利便性を向上したほか、このシステムをもとにiPhoneアプリも開発。こうした取り組みによりオンライン販売が好調に推移したという。

 また、一部地域で取消料規定を緩和するなど独自の取り組みを進めたほか、法人団体の営業強化、生産効率を向上するための国内店舗の統合なども実施。さらに現地素材をオンライン販売する「HIS VACATION」事業、アジア圏を中心とした各国からのアウトバウンド事業、他の旅行会社からのBtoB事業も強化し、それぞれ順調な伸びを示した。

 ハウステンボスを運営するテーマパーク事業は、各種のイベントやアトラクションが好評であったといい、2011年の大晦日には来場者が2万9100人に達し、新経営体制発足後では1日あたりの最高値を更新。売上高は20.6%増の39億8700万円、営業利益は131.8%増の8億1900万円となった。期間中の入場者数は7.3%減の48万7000人と減少しており、特に海外からの入場者数が46.2%減の24万1000人と大幅に前年を下回っている。

 このほか、ホテル事業は売上高が16.9%増の6億7000万円となったものの営業損益は300万円の赤字となった。

 なお、全体の経常利益は31.3%増の32億5100万円で、当期純利益は36.9%減の21億1700万円。純利益の落ち込みは、昨年第1四半期にスカイマーク(BC)株の売却益31億8100万円を計上していた影響だ。