ニューヨーク、2015年までに5500万人めざす、30歳未満強化

  • 2012年3月8日

 ニューヨーク市観光局は、2015年までに観光客数を5500万人に増加する目標を掲げた。2011年の観光客数は5050万人で、約9%の増加をめざすことになる。目標達成に向けては、特に18歳から29歳までの青年層の取り込みに注力する方針。2011年に国内外からニューヨークを訪れた青年層の観光客は1510万人であったが、これを今後5年間で100万人増加する目標も設定した。

 青年層の需要喚起に向けては、今後マスターカードと提携して「NYC<30(NYCアンダー30)」のプロモーションを開始し、ニューヨーク市観光局の公式ウェブサイトやソーシャルメディアなどでマスターカードメンバーに向けた特典の提供などを展開する予定だ。

 2011年に訪れた5050万人の観光客のうち青年層は約30%を占めているが、そのうちの25%が再来訪に高い意欲を示しているといい、青年層を取り込むことでリピーターの拡大につなげるねらい。今後は「バイクシェアリング」事業や、ユースホステルや主要な公園での無線通信のインフラ整備などを進めていくという。