2012年の会議需要は上昇、アジア太平洋地域が顕著-日旅アメックス予測
日本旅行・アメリカンエキスプレス(日旅アメックス)は2012年の世界の会議需要は上昇傾向にあり、特にアジア太平洋地域で最も顕著とする市場予測を発表した。この予測は、世界のプランナーや会議利用者、ホテル業者など、200人の会議の専門家を対象にしたアンケートや聞き取り調査のほか社内データなど、複数の情報に基づくもの。
2012年の会議数が増加するとの回答はアジア太平洋地域で57%であったが、北米では42%、南米とカリブ海地域では50%、欧州では51%であった。また、会議予算が増加するとの回答はアジア太平洋地域で30%であったが、世界平均は20%だった。会議1件当たりの出席者数についても、アジア太平洋地域では43%が増加するとの予測している。
このほか、全体的な傾向として、開催地の選択や会議関連経費の支払いに関するコンプライアンスの動きが強まっている。また、開催地については豪華な施設やリゾート施設を敬遠する傾向があるものの、アジア太平洋地域ではこの動きは見られず、リゾート地での開催にシフトする傾向を示している。
さらに、環境への配慮も高まっており、アジア太平洋地域では会議開催者の47%が環境への配慮を重視。世界の会議プランナーの73%が環境への取組み事例に対する顧客の関心が高まっているという。ただし、環境への配慮が開催施設の決定に直接影響を及ぼすまでには至っていないようだ。
なお、この結果を受け、アメリカン・エキスプレス・ビジネス・トラベルでは、アジア太平洋地域の企業が会議件数や会場の規模を増やしているなか、コスト管理の重要性が高まっていると指摘。費用対効果をはかるとともに、投資すべき場面の判断が重要だとしている。