ニュージーランド航空、中間期は増収減益-利益改善策に着手
ニュージーランド航空(NZ)が発表した、2011/2012年度中間期(2011年7月1日~12月31日)の業績によると、売上高は前年比2.5%増の22億9100万ニュージーランドドルと増加したが、経常利益は71%減の3300万と減少し、税引後純利益は61.3%減の3800万ニュージーランドドルとなった。
国内路線は9月、10月に開催されたラグビーワールドカップや、オーストラリア/ニュージーランド間のタスマン路線のシェア拡大により好調に推移したが、国際線長距離路線における一部の旅行市場の低迷の影響を指摘。旅客需要全体では0.6%減となった。
この結果を受け、NZでは2015年度までに年間利益を1億9500万ニュージーランドドル以上改善する取り組みを開始。コスト削減、効率改善と売上高の拡大を主な柱としており、コスト削減では今年度末までに441名分の人員削減を計画。すでに43%が進んでいる。また、売上高拡大に向けては、NZのFFP会員向けのプリペイド・デビットカードの提供開始や、全日空(NH)など大手航空会社とのアライアンス拡大、バリ島とサンシャインコーストへの新路線開設、北米路線の輸送力強化を実施している。さらに、9月にはチャーター便による初の南アメリカ便の運航を計画しているほか、新たに環太平洋路線の強化も予定し、数週間以内に概要を発表する予定としている。