英国政府観光庁は3月から、旅行業界向けのオンライン・トレーニング・プログラム「Brit Agent スペシャリスト・プログラム」を開始する。これは旅行会社スタッフに英国への旅行を販売するために必要な情報を学んでもらうために開発したもの。すでに中国、香港など世界20ヶ国で先行実施していたが、日本語版も稼動する。

　プログラムは「基本情報」「観光地」「体験（SIT）」「特別テーマ」の4つのコースからなり、各コースの最後に理解度チェックのテストを実施。次のコースに進むには80％以上の正答率が必要。稼動当初の特別テーマはロンドン・オリンピックとしている。中国では半年間で1338名がエントリーし574名が修了したという。

　プログラムを修了した人には公式の認定証を発行し、研修旅行やトレード・ショーなどに優先的に招待するほか、希望に応じて英国政府観光庁のウェブサイト上でも社名と名前を掲載。店舗に掲示できるオフィシャルロゴの発行、付加価値のある観光商品の優先的なオファーなども予定しており、今後も随時拡充していく方針だ。

　なお、同プログラムは英国政府観光庁が日本への投資を強化している一環。同庁ではすでに都内で電車車両のラッピング広告を展開するなど、合計2500万ポンド（約31億円）を投じて「GREAT」キャンペーンを開始。2月27日と28日にはミッション団が来日しセミナーやワークショップを実施した。