新千歳空港、深夜早朝枠の国際旅客チャーター便に助成制度
新千歳空港国際化推進協議会はこのほど、同空港の深夜早朝枠(午後10時から翌日午前7時まで)の発着枠を活用した国際線旅客チャーター便運航に関し、一部経費の助成制度を設定した。助成件数は片道もしくは往復の1件のみ。対象となるのは、4月28日午後10時から5月7日午前7時までの間の運航便と、8月11日午後10時から16日午前7時までの間の運航便。助成制度を設けることでチャーター便を運航しやすくし、実証的に運航することで空港の交通アクセスやCIQ体制、空港ビルの営業体制などについて検証することを目的としている。
今回助成の対象となるのは航空会社または旅行会社のいずれか一方で、航空会社であれば、助成対象便が片道の場合は30万円、往復の場合は60万円を助成する。旅行会社であれば、助成対象便の利用者数に応じて、60万円を上限に片道2500円、往復5000円を助成する。運航便の発着時間が午後10時から午前7時までの深夜・早朝枠であることや、利用者と運航する航空会社、旅行会社へのアンケート調査に協力することなどが助成する条件。応募期間は3月1日から30日までで、指定の事業実施概要書を提出する必要がある。
新千歳空港は1994年に深夜早朝枠で1日6回の離発着が可能となったが、現在6回全て貨物便や旅客便で埋まっている状況だ。ただし、このうち貨物便2便が、2010年冬期スケジュールから土・日・祝日の午後10時から翌日午前7時までを運休。ゴールデンウィークとお盆の期間の発着枠が空くことから、昨年も航空会社を対象にチャーター便運航を募集したが、実績には至らなかったため、今回は助成制度を設け実際の運航につなげたいという。2月22日に関係各所に告知しており、問い合わせなどはまだ発生していないというものの、3月以降の応募に期待している。
なお、事業実施概要書についての問い合わせ、提出先は北海道総合政策部の新幹線・交通企画局新千歳空港周辺対策グループまで。