全日空とHISが提携、国内旅行商品発売-クルーズ活用で海外、訪日商品も
全日空(NH)とエイチ・アイ・エス(HIS)は2月27日、国内旅行と海外旅行、訪日旅行の掘り起こしに向けた提携の実施に合意し、2月27日に基本合意書を締結した。提携により、国内旅行市場の活性化と、アジアを中心とした訪日、海外旅行の需要創出をはかる。まずはNHを利用した国内旅行商品をHISで販売。4月からはNH便とHTBクルーズを組み合わせた日本発商品や訪日旅行商品を販売する計画だ。
提携第1弾として、3月1日からHIS国内全265店舗で、NHの国内線を利用した提携記念国内旅行商品をCiao(チャオ)ブランドで販売。特集ページを作成しウェブでの販売も実施する。HIS国内全店での国内旅行商品の販売や、チャオブランドでの国内旅行商品の企画は今回が初めて。方面は北海道、九州のハウステンボス、沖縄の3方面で、沖縄は本島と石垣島の2種類を用意。九州、沖縄商品から順次販売を開始していく。出発地は羽田を初め、方面ごとに最大18空港を用意した。
また、4月からはNHの羽田・大阪/長崎線、東京/上海線と、HISの子会社であるHTBクルーズが2月29日から運航開始するクルーズ船「オーシャン・ローズ」を組み合わせた商品も販売する。日本発商品と中国発訪日商品を設定し、日本発は東京、大阪発着で、ハウステンボスを観光後オーシャン・ローズで上海を訪問し、NHで帰国する行程を予定。販売はHIS東日本地区と関西地区で実施するとした。中国での販売はHISが業務提携する北京新日国際旅行社にて実施し、オーシャン・ローズで長崎に到着し、ハウステンボス観光後NH国内線で東京を訪問、上海に帰着するコースとなる予定だ。NHによると、同社の国内線ネットワークを活用し、将来的には東京、大阪発着以外の商品や、訪日旅行では東京以外の国内を訪問する商品を造成する計画だという。