全日空、ANAセールスとANAエアポートハンドリングを完全子会社化
全日空(NH)は2月24日に開催した取締役会で、ANAセールスとANAエアポートハンドリングを完全子会社化とする株式交換を実施することを決議した。ANAグループはすでに発表した12年から13年のグループ経営戦略内で、組織体制の持株会社制への移行をめざすとしていた。グループ各社へ権限と責任を委譲することで、顧客のニーズを的確に把握するとともに、意思決定の迅速化や業務効率化の推進をはかる。ANAセールスやANAエアポートハンドリングについても、より迅速かつ的確な経営判断ができるよう完全子会社化し、厳しい競争環境と変化する事業環境に対応していく考えだ。
ANAセールスは2010年10月、地方販売子会社を吸収合併により販売体制を再編し、重複機能の集約と体制の効率化を進めてきた。ANAエアポートハンドリングも羽田空港におけるグランドハンドリング業務の中核グループとして、11年10月に合併し1社化していた。