マレーシア、教育旅行セミナー開催-留学増に期待
マレーシア政府観光局は2月24日、都内でマレーシア教育研修セミナーを開催し、マレーシアでの「グローバル人材育成事業」の意義をテーマに、マレーシアの教育制度や留学生に適した履修プログラムなどを紹介した。
マレーシア政府観光局によると、アジア近隣諸国からマレーシアへの留学生数は中国からがもっとも多く、2010年は2万214名だった。これに対し日本からは177名とまだ少ないが、同局東京支局マーケティングマネージャーの徳永誠氏は「日本での(マレーシアの)認知度の低さを考えれば、この177名という結果はむしろ多いほうではないか」と述べ、今後の増加に期待を示した。
セミナーでは同局が主催する研修プログラム「ルックマレーシア・プログラム」について紹介するとともに、参加者による体験談や感想が発表。これは、日本の大学生が約3週間、マレーシアでホームステイや企業訪問、現地校での授業などに参加する研修プログラムで、2011年は8月から9月にかけ実施しており、2012年も引き続き同時期に開催する予定だ。参加した学生たちからの研修に対する評価は高かったという。
また、アジア太平洋テクノロジー&イノベーション大学の国際関係担当アシスタントマネージャーであるアドリアン・チャン氏が、同校の海外留学生向けプログラムを説明。拓殖大学国際開発学部教授の小野沢純氏や、文教大学国際学部国際観光学科准教授の横沢潤氏からは、各校で取り組むマレーシアでの研修内容を紹介し高い手応えであったことを報告した。