JNTOが「Thank you」キャンペーン、各国の震災支援に感謝

  • 2012年2月22日

 日本政府観光局(JNTO)は、関係省庁、地方自治体、民間事業者などとの連携のもと、震災以降の海外からの日本への支援に改めて感謝を伝える「Japan. Thank You.」キャンペーンを展開する。期間は2月下旬から4月下旬で、外国人観光客がもっとも多く訪れる季節の1つである、日本の桜の季節におこなう。

 また、4月16日から19日にWTTCグローバルサミットも開催されることから、震災後の再生に向かう日本をアピールするチャンスとの考え。国土交通大臣の前田武志氏は、2月21日の大臣会見で「震災時の支援に対する『感謝』を改めて世界にお伝えするとともに、再生に向かう元気な日本をピーアールし、訪日需要、インバウンドの拡大に繋げて参ります」と意気込みを述べた。

 キャンペーンでは特別ロゴを作成し、空港や東京、横浜、大阪、京都などの国内大都市やニューヨークで、商店街バナー、バスやタクシー、ホテルなどでロゴを掲出する。国内の主要国際空港ではステッカーやウェルカムバナーを掲示する計画だ。ポスターも現在作成中で、空港や各自治体、主要観光地で活用する予定とした。また、ニューヨークではバナーとともに桜をモチーフにした訪日促進映像を放映し、日米桜寄贈100周年記念関連イベントにあわせて訪日をアピールする考え。

 そのほか、東京丸の内のツーリスト・インフォメーション・センター(TIC)で折り鶴をプレゼントするキャンペーンを実施。外国人向け旅行ガイド「ZAGAT」が制作する特別抜粋版「Thank You版」をTICやJNTO海外事務所などで約5万部配布したり、東京マラソンなどの参加者に「Thank You」カードをプレゼントする取り組みもおこなう。さらに、日本全国から海外へのThank You動画も募集するという。

 なお、3月11日には震災復興への感謝を込めた特別ライトアップを東京スカイツリーなどで実施。岐阜県高山市では主要観光施設や公共交通機関の外国人利用を無料とするほか、大阪市の協力のもと、外国人専用大阪周遊パス2日券を先着200名限定で割引価格で販売する。