2011年の入港回数は5.7%増、地方発着が増加-本邦客船4隻の実績

  • 2012年2月16日

 日本外航客船協会(JOPA)がまとめた、日本籍クルーズ客船4隻の2011年(1月~12月)の国内港湾への寄港回数調査によると、合計寄港回数は5.7%増の652回なった。東日本大震災と原発事故によるコース変更のほか、「飛鳥II」「にっぽん丸」が両船とも世界一周クルーズを実施したにも関わらず、2010年よりも増加した。JOPAによると、定番クルーズに加え、クルーズ各社や旅行会社が新規顧客の開拓を目的に、地方港発着のクルーズを増加させたほか、自然や文化、歴史、グルメなどのテーマや話題に富んだクルーズを、チャーターを含めてほぼ予定通りに催行できたことが結果につながったとみている。

 港湾別では、横浜港が111回(前年:105回)で9年連続トップ。次いで、神戸港92回(同:79回)、博多港28回(同:23回)と拠点港が続く。目的地型の港(寄港地)では、屋久島が22回(同:25回)で全体でも5位となったほか、沖縄クルーズの拠点でもある那覇が16回(同:6回)と大きく増加。そのほか、北海道クルーズの拠点でもある小樽が14回(同:14回)、沓形(利尻島)が10回(9回)と北海道も人気だ。

 エリア別では、関東が139回(同:144回)、近畿が124回(同:118回)、九州が123回(同:114回)、中部・北陸が65回(同:56回)、北海道が56回(同:50回)、中国が51回(同:53回)、沖縄が35回(同:11回)、東北が31回(同:37回)、四国が28回(同:34回)となっている。