ユーレイル、11年日本人パス利用者は1.4%増-夏以降好調で
ユーレイル・グループGIEによると、2011年のユーレイルパスを利用した日本人旅行者数は前年比1.4%増の2万3075人となった。同社によると、通常パスの売上が高くなる5月、6月が震災の影響を受けたが、夏以降は旅行控えの反動もあり好調に推移したことで、通年では前年を上回る結果となった。
11年全体のパスの旅行者数は5.5%増の45万1148人と増加。南米マーケットが16.6%増、アジアマーケットが16.9%増、中米マーケットが10.3%増と好調だったのが増加に大きく起因したとの考えだ。一方、北米マーケットは長引く経済停滞により微減となった。全体では3月から5月の販売実績が好調で、ユーレイル・セレクトパスの「一日無料キャンペーン」が奏功した。同パスは全体のシェアの36.4%と最も高いシェアで、前年よりも7.6%増加したという。
ユーレイル・グループマネージング・ディレクターのルネ・デ・グロート氏は、夏の旅行需要の好調さと、キャンペーンの効果で営業売上が8.6%増を記録したとし、「ヨーロッパの経済危機の影響が少ない地域から更なる増加が期待できることで、今後の見通しも明るい」とコメントしている。