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中部、CS年間グランプリ決定-「当たり前のこと」が受賞

  • 2012年2月13日

 中部国際空港は2011年のセントレア年間CSグランプリに、サンエイの深谷厚繁さんを選出し、このほど表彰式を実施した。中部国際空港では普段からのCS向上を目的にセントレア表彰制度を設けており、利用客または空港スタッフの推薦や、利用者からのEメールや電話の内容から、受賞者を選定している。

 深谷さんは空港スタッフからの推薦によるもの。出発時間間近であるが搭乗ゲートに来ない旅客をANAスタッフが探していたところ、清掃をしていた深谷さんが手洗いの個室に体調不良の旅客がいることに気づき、ANAスタッフに知らせた。ANAスタッフが旅客の状態を確認すると、問いかけにも応えられないほどの状況だったが、深谷さんは「大丈夫ですか」「飛行機に乗れますか」と大きな声で呼びかけを続け、それらがANAスタッフが確認したいことばかりの内容であったため、大変助かった。旅客の不安な気持ちを和らげて病院へ救急搬送したと同時に、航空機を出発させることができたというのが、推薦の理由だ。

 深谷さんは受賞にあたり、「当たり前のことをした」とコメント。「普段、表に出ない仕事なので、今回の受賞は一緒に仕事をしている人にも励みになる。今後もCSを意識して、空港や旅客に役立つよう、取り組んでいく」と語った。

 なお、中部国際空港の2011年度の「お客様の声」は、954件(4月~12月までの数値)。2010年度(1月~3月)の1544件を1ヶ月あたりの数値に換算し、比較すると17.6%減となった。内訳の中では「苦情・お叱り」が200件、「質問・お問い合わせ」が267件などとなっており、中部国際空港では開港から期間がたち、問い合わせが落ち着いてきたことと、日ごろからお客様の声を広い、対策をしている活動の表れと考えている。

※訂正案内(2012年2月13日 編集部)
訂正ヶ所:最終パラグラフの数値の前年比率。

訂正理由:2011年4月から12月の数値と、2010年4月から2011年3月までの数値を比較していたため、2010年の数値から単月の数値を単純計算して9ヶ月間の数値を換算。目安として前年比率を掲載した