12年1月の旅行業倒産はなし、5年5ヶ月ぶりに-宿泊業は10件
東京商工リサーチ(TSR)によると、2012年1月の旅行業倒産件数は2006年8月以来、5年5ヶ月ぶりに0件となった。前年同月は4件で、負債総額は1億9300万円だった。これについてTSRでは、継続的な円高を追い風に海外旅行者が増加しており、国内旅行者も震災による落ち込みから回復基調にあるとし、業界環境が好転したことで旅行業の倒産件数がゼロ件になったとみている。また、金融円滑化法などの中小企業の金融支援が継続していることも影響していると分析する。
一方、宿泊業の倒産件数は前年と同じ10件で、負債総額は72億4100万円(前年:58億1500万円)となった。佐賀市の静山が負債総額27億円、大阪りんくうホテルが20億1300万円などの大型倒産だった。