留学新認証制度、1月末で20件超の申込-学校側への周知が奏功

  • 2012年2月14日

 留学サービス審査機構(J-CROSS)によると、2011年11月に発表した留学サービス事業者への新認証制度について、2012年1月末までに認証を申請した留学専門事業者や旅行会社は20件超となった。同社によると、現在留学を取り扱う事業者は約300から400団体あるといい、認証事業者数100件を目標に、今後も関連省庁との協力のもと、制度の普及活動に努めていくという。

 新しい認証制度は、留学申込者の適正な業者の選択と安心の確保、留学サービス事業の適正化をはかるためのもの。重要事項の説明、契約の変更や解除への適切な対応、前受金に関する措置など、事業者が遵守すべき基準を設定し、基準を満たした事業者を認証する。認証の受付は年4回で、1月31日が1回目の締切だった。

 J-CROSSでは、設立前から事業者を招き説明会を実施するなど、100社以上の団体に事前に告知し、制度の普及に努めていた。また、11年12月8日には文部科学省が各国公私立の大学長や高等専門学校長、各都道府県の知事と教育委員会に対し、J-CROSSの設立と新認証制度の開始を通知する文書を発出。所管の学校に対し周知を呼びかけた。J-CROSSによると、各学校に対し新認証制度を告知したことで、学校に留学サービスを提供する会社や旅行会社からの反応が増えたという。

 今後は引き続き制度の認知向上をはかるとともに、留学の受け手側である海外の語学学校や大学に対しても、新認証制度を安心できる基準としてアピールしていく考え。すでにウェブサイトに英語での説明を掲載しており、海外の留学専門雑誌も活用していく考えだ。