11年の国際線需要、6.9%増-IATA調査、アジア太平洋は4.1%増
国際航空運送協会(IATA)によると、2011年通年の全世界での国際線需要は前年比6.9%増となった。国内線は4.2%増で、合計は5.9%増。座席供給量は国際線が8.2%増、国内線が3.1%増、合計が6.3%増であった。
国際線需要を地域別で見ると、ラテンアメリカ系航空会社の取り扱いが10.2%増と全地域で一番の伸びを示し、欧州系の航空会社が9.5%増で続いた。中東系も8.9%増と平均以上の伸びを示した。アジア太平洋地域は4.1%増で、IATAでは東日本大震災の影響を指摘している。この他の地域では、北米が4.0%増、アフリカが2.3%増となっている。
国際線の座席供給量も需要と同様の推移を示し、ラテンアメリカは9.2%増、欧州は10.2%増、アジア太平洋が6.4%増、アフリカが2.3%増、北米が6%増であった。アジア太平洋は、需要と座席供給量の伸び率のギャップが最も大きい地域となっており、ロードファクターは悪化していることがわかる。
なお、全体的な傾向としては、上半期は好調であったものの中頃から明らかに需要が減退傾向にあるという。