香港、MICEの「E」アピール、セミナー開催で

  • 2012年1月30日

HKTBシニアマーケティングエグゼクティブ・東日本の古谷剛氏 香港政府観光局(HKTB)と日本旅行業協会(JATA)VWC2000万人推進室は、1月24と25日、MICEのE(エキジビション)を対象としたセミナーを開催した。セミナーではHKTBシニアマーケティングエグゼクティブ・東日本の古谷剛氏が、「東日本大震災の影響により、出張の取り止めなど事業を削減した企業も多いと思うが、それらを埋める要素を香港展示会・見本市で見つけていただけるのではないか」と、香港でのエキジビションの可能性をアピールした。

 古谷氏は、日本企業・自治体の出展が年々増加しており、「ニーズに合わせたツアーを提案することで眠っているマーケットを掘り起こせる」と強調。例えば、震災後は建築資材や節電機器の需要が拡大し、買付事業にも関心が高まっているという。

 昨年のフードエキスポでは、日本からの出展者数が過去最高に。2007年以降、最も日本の食品を購入しているのは香港であるといい、日本商品への信頼や馴染みが薄い中国市場へ売り込むには、香港を経由することが効果的であるとアピール。その上で、日本から4時間の移動で世界中の商品を手にとり比較できることは、最新製品をチェックしたいビジターにとっても魅力的だと訴えた。

 また、香港貿易発展局マーケティング・マネージャーの進藤晶泰氏は、同局が主催した展示会では、中国市場を対象としながらもその他諸外国のバイヤーとの契約が成立したケースが珍しくなく、そうした二次的効果を期待できるのも香港エキシビションの特長だと述べた。

 セミナーではこのほか、グローバル・ソーシーズジャパンの広瀬亜生子氏、UBMジャパン代表取締役社長のクリストファー・イブ氏、同エキシビションコーディネーターの嶋内彩樹氏・佐夛絵利子氏らが、各展示会の紹介や業界へのサポート内容を紹介した。

 なお、HKTBでは、1泊以上の企業旅行を対象とした「バリュープラスキャンペーン」を展開するとともに、パッケージツアー造成のバックアップや、DMの封入から発送、発送費の全てを負担するなど、各面でサポート体制を整えている。