琴平で2月5日まで「こんぴら温泉まつり」今年は歌舞伎絵看板にスポット

香川県琴平町で「こんぴら温泉まつり」が行われている。今年で13回目。1月7日の初日には開幕式典が行われ、観光庁の溝畑宏長官も駆けつけた。

 琴平町観光協会の近兼孝休会長は「今、我々がもっとも期待しているのはNHK連続テレビ小説。琴平や歌舞伎を舞台にしたドラマを実現したい」。一致団結して誘致する考えを示した。

 溝畑長官は、四国の宿泊団体を中心に観光関係者が昨年3月に集い、東日本大震災の自粛緩和の第一声を琴平から発したことに感謝の意を表すとともに、瀬戸内海をキーワードにした取り組みやペット観光の実証実験を3月に行い、香川県観光を盛り上げるとした。

 式典では、郷土の伝統や文化、産業などを学び、地域の一員としての自覚を持ってもらおうと県立琴平高校の1年生が作成に取り組んだ「こんぴらカルタ」が披露されたほか、地元の魅力を作文にして紹介する「地旅博・着地型観光作文コンテスト」の表彰式も行われた。優秀な作品を書いた同校生徒には琴平町観光協会長賞や琴平町長賞、株式会社全旅賞などが授与された。

 温泉まつりは2月5日までの期間中、5800円から1万2800円までランク別の宿泊プランや湯めぐり手形を限定発売している。金土日の17時15分-18時30分には、こんぴら温泉郷アートプロジェクトとして「冬の宵街散歩 動く歌舞伎絵看板の夕べ」を初めて開催している。

 絵看板の夕べは、四国こんぴら歌舞伎大芝居の上演演目を描いた歌舞伎絵看板を一堂に展示し、デジタル加工した歌舞伎絵看板を動くアートとして映写。映像に合わせて弁士が人情話や怪談話などを軽妙に語る歌舞伎の町・琴平ならではのイベント。

 
情報提供:トラベルニュース社