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ANAセ、国内パンフレット再編-取扱高5%増目標に

  • 2012年1月19日

 ANAセールスは2012年度の国内旅行商品「ANAスカイホリデー」で、旅行プランごとにパンフレットを再編した。今までは1ブランドの「ANA's」、2ブランドの「旅ドキ」とブランドごとに作成し、1冊の中にさまざまなプランが混在していたが、今年から方面別、プラン別に展開する。また、東京スカイツリーの開業に合わせ、東京観光にも注力する。12年度の国内旅行全体の取扱高は前年見込み比7%増の1900億円を目標に設定。このうち、ANAスカイホリデーは5%増の910億円で、取扱人数目標では5%増の190万人をめざす。

 パンフレットの再編は、各販売店舗や同社予約センターからの「お客様に何をすすめていいのかわかりづらい」という意見への対応や、消費者の利便性向上が目的。「フリープラン」「レンタカー・バス・JRプラン」「クーポンプラン」「ゴルフプラン」などのプランごとに取りまとめて整理したほか、海外旅行商品と同様、パンフレットのページ構成やレイアウトの見直し、文字フォントの拡大なども実施した。また今後、廉価型パンフレットも設定し、市場動向に合わせて期中商品を投入していく。

 東京観光に関しては、東京の見所やイベントなど、楽しみ方を提案した「ANAスカイホリデー made in TOKYO」(仮称)を3月下旬に発売する計画だ。東京の新たな魅力を提案し、新しい観光商品を開発して新市場の開拓に取り組む。最大市場である地方発関東への観光客の取り込みをはかるとともに、首都圏の観光客も参加できる商品造成も実施していく。さらに、訪日外国人観光客の取り込みもめざす考えだ。

 そのほか、国内旅行特別企画として、大河ドラマ「平清盛」ゆかりの地である広島・松山、京都・神戸エリアを巡るツアーを新設したほか、ANAグループならではのツアーとして、海外旅行商品で既に実施していた客室乗務員同行ツアーも国内旅行で初めて設定。第1弾として、3月10日にインターネット上で沖縄行き商品を発売する計画だ。


▽ダイナミックパッケージ好調、50%増めざす

 国内ダイナミックパッケージについては、2006年6月に開始以来、順調に増加しており、11年度取扱高は前年比40%増の255億円となる見込みだ。同社代表取締役社長の稲岡研士氏は「06年当時、2015年までに取扱高500億円を目標にしたが、計画とほぼイコールの推移を示している」とし、「この勢いで12年度も継続していきたい」と意欲を述べた。4月からスマートフォンでも予約操作ができるよう開発を進めており、12年度は取扱高で前年見込み比50%増の380億円、目標人数で50%増の78万人をめざす。