奥田副大臣、ASEAN+3観光大臣会合で訪日安全性訴え-共同声明発表も
インドネシア・スラウェシ島マナドにて、1月12日開催された第11回ASEAN+3観光大臣会合が開催され、ASEAN10ヶ国と日本、中国、韓国の大臣が一同に介し、ASEAN+3ヶ国の観光交流促進について意見交換会を実施した。日本からは国土交通副大臣の奥田建氏が出席し、東日本大震災での各国からの支援に感謝の意を示すとともに、日本は安全で問題なく快適な旅を楽しめると訴えた。また、日本で4月に開催予定のWTTCグローバルトラベル&ツーリズムサミットや、東北観光博についてもアピールした。ASEAN地域については、「我が国にとって観光の重要なパートナー」とし、引き続き協力していく姿勢を示した。
会議後に実施した共同記者会見では、ASEAN+3観光大臣会合共同メディア声明を発表。世界の経済が減速するなか、ASEAN+3地域への2011年の旅行者数は前年比3.7%増の1億4700万人以上と好調で、同地域内の旅行者は重要なマーケットであり続けると述べた。また、日本については、震災復興が着実に進んでいることを歓迎するとともに、日本からASEAN地域への観光協力に感謝を示した。さらに、日本とASEAN諸国のオープンスカイ拡大に向けた継続的努力を高く評価した。今後はASEAN+3地域内の旅行促進などのための協力覚書を作成する予定で、調整を進め、来年の次回大臣会合での締結をめざす考えだ。
なお、奥田氏は会合にともない、各国観光担当大臣との2ヶ国会談も実施した。インドネシア観光・創造経済大臣のマリ・エカ・パンゲストゥ氏や、シンガポール首相府相兼第二貿易産業大臣のエス・イスラワン氏、インド観光大臣のスボド・カント・サハイ氏らと会談を実施。震災の際の支援に感謝を述べるとともに、双方向での観光交流の促進などを話し合った。