スモールシップ、日本人コーディネーター乗船機会増やしFIT需要取り込みへ

  • 2012年1月17日

 マーキュリートラベル代表 東山真明氏
小型クルーズ客船(スモールシップ)の販売代理店を担っている4社が組織する「スモールシップ・アライアンス」は1月12日、東京都内でメディア向けに新商品発表会を開催した。今年は各社ともに日本人コーディネーターが乗船する商品を増やし、日本人が乗船しやすいようにした。

 発表会では、自社が扱う船会社の今年から来年分のスケジュールや動向などについて、各社が順次説明。中でも注目は、客室数が少なくパッケージ商品の造成がしにくい小型船に、よりFIT客を取り込むための方策として日本人コーディネーターを乗船させる機会が増えたことだ。ティーアンドティーがオーシャニア・クルーズの計4コースに日本人コーディネーターを乗船させるほか、メリディアン・ジャパンではスター・クリッパーズが運航する「ロイヤル・クリッパー」の2月のクルーズに日本人アシスタントを、マーキュリー・トラベルがカンパニュー・デュ・ポナンの「ロストラル」の9月のクルーズに日本人コーディネーターを乗船させる。

 オーシャニア・クルーズでは「リビエラ」(5/6イスタンブール発)、「マリーナ」(11/1イスタンブール発、11/8アテネ発、11/15バルセロナ発)の計4本で実施する。またスター・クリッパーズは「ロイヤル・クリッパー」(2/18バルバドス発)に、カンパニュー・デュ・ポナンは「ロストラル」(9/21ベニス発)にそれぞれ日本人コーディネーターを乗船させる予定だ。

 また、オーシャンドリームが扱うリバークルーズでは、昨年就航したユニワールドの「リバー・アントワネット」のようにバルコニー付きの客船が主流になりつつあるとの報告があった。