日本の国際会議件数、世界2位の741件-前倒しで目標値達成
国際団体連合(UIA)が発表した2010年の日本の国際会議開催件数(暫定値)は、前年比37.7%増の741件で世界2位となった。世界全体の開催件数は0.1%増の1万1519件で、1位がアメリカ(936件)、3位がシンガポール(725件)、4位がフランス(686件)、5位がベルギー(597件)だった。日本はアジア地域では1位ととなり、2位はシンガポール、3位は韓国(464件)、4位は中国(236件)、5位はインド(164件)となった。
日本政府観光局(JNTO)によると、日本の国際会議開催件数が増加した要因としては、アジアの学会の成長に伴いアジア地域の会議需要が増加したこと、10年はAPECやCOP10が日本で開催され、関連会議が34件あったという特殊な需要が発生したことをあげた。また、10年を「JAPAN MICE YEAR」と位置づけ、各種誘致活動を実施した成果として、国内会議の外国人参加者数の増加も要因の1つだとした。
今回の統計はUIAが2007年以降に変更した、新しい国際会議選定基準によるもの。JNTOによると、10年の日本の開催件数を旧基準に当てはめて再集計すると、観光立国推進基本計画で2011年までの目標とした252件を上回る309件となり、1年前倒しで目標を達成した事になるという。
日本の都市別の開催状況は、東京が昨年から4ランクアップの世界7位(190件)となり、もっとも多かった。ついで、横浜が世界24位(82件)、京都が世界38位(61件)、神戸が世界47位(45件)となった。