OHEA会長、「Innovation」テーマに多様なチャンネルの活用訴え

  • 2012年1月9日

 海外ホテル協会(OHEA)は1月5日に新春交歓会を開催し、OHEA会長を務める日本スターウッド・ホテルグローバルセールス本部長日本・韓国地区統括の矢島隆彦氏が11年度(2011年7月~2012年6月)のスローガン「Innovation」について触れ、「ホスピタリティ業を忘れずに、新しいものを受け入れて柔軟な姿勢で」活動していく方針を改めて示した。

 矢島氏は「今年は販売チャネルの多様化が進む」と指摘し、「今年はお客様をどう囲い込んでいくのか、各ホテルの底力の見せ所となる」とした。また、円高によりレジャー層は増加するが、ビジネス層が減少する傾向が今後も続くとの見通しから「減少分をどう補うかが今後の課題」とし、旅行会社経由の販売に加え、SNSの活用や自社オンラインサイトでの直売など、多様な販売チャネルの活用が重要との考えを示した。スターウッド・ホテルでもFacebookを活用したオークション形式での部屋の販売など、海外ホテルで実施しているという。

 同氏によると、OHEAでもエクスペディアのセミナーやSNSの専門家を招いてのセミナーを実施する予定。こうした取り組みを通し、オンラインをベースとしたセールスマーケティングの知識を会員で共有できるような場を設けていくとした。