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女将お勧めの"美仏" 奈良県旅館組合あゆみ会がパンフ作成

 奈良県旅館・ホテル生活衛生同業組合あゆみ会(女将の会=森下満寿美会長、62会員)がこのほど、女将お勧めの"美仏"を紹介するパンフレットを作成した。地元に精通する20人の女将がとっておきの20カ寺の仏像を選んだ。宿泊客や旅行会社に配布し、美仏に出会う旅を勧めている。

 パンフレットは、テーマ性のある新しい奈良観光を提案しようと企画。ちょうど9月の豪雨災害による風評被害も重なり、12月初旬には観光客誘致ツールとして地元マスコミを中心にアピールした。組合の会員旅館ホテル188施設や20の寺院、奈良県の情報発信拠点「東京まほろば館」(東京都中央区日本橋室町)などで配布、計2万部を作成した。配布から1カ月弱で、いくつかの寺院からはパンフレットの再送付の依頼が組合に届くなど、反響も上々だ。

 女将20人が紹介する美仏は、奈良市・正暦寺の「制多迦童子」像や吉野町・大日寺の「五智如来坐像」など、あまり知られていない仏像が中心。「向かって右斜め前から拝観するのが好き」「いつまでもそばにいたいと思うような仏さま」などと、仏像とともに女将の顔写真、コメントを記載している。

 あゆみ会の森下会長は「平城京1300年事業が終わり、奈良へお客様が来ていただけるような取り組みを会で話していました。奈良には仏像が多いうえ身近に見ることができます。私たちのお気に入りの仏像を皆さんにご覧いただきたいですね」。1月17、18日には東京まほろば館で、会のメンバーが直接アピールするイベントを行う。

 今後、あゆみ会では美仏めぐりのコースを考案したり、女将おすすめの食、癒しのスポットめぐりなどのパンフレット化も計画している。


情報提供:トラベルニュース社