11月の出国者数、6.5%増-訪日、中国が震災後初の前年超え
日本政府観光局(JNTO)が取りまとめた2011年11月の日本人出国者数推計値は、前年比6.5%増の148万8000人となり、7月以降5ヶ月連続で前年を上回った。円高などが追い風になり、1月からの累計も1.2%増の1551万6000人とプラス成長した。
訪日外客数は13.1%減の55万1900人で、通年は29.1%減の564万7100人となった。震災後徐々に減少幅は縮小しており、国・地域別でみても、最重点4市場のうち中国が震災後初めて前年を上回り、35.0%増の9万2300人となるほか、香港も22.8%増の3万3700人と増加した。台湾は円高の影響もあり3.6%減の8万6200人と減少。韓国も円高ウォン安が続くなか、32.1%減の13万4000人と2ケタ減となった。
また、もっとも減少幅が大きかったのはシンガポールで47.1%減の1万2500人だった。ついで、タイが洪水被害の拡大による需要減もあり、39.1%減の1万1500人となった。