観光庁、タイに視察団派遣-日本人観光客増加を支援
観光庁は12月11日から14日にかけて、タイに視察団を派遣する。洪水の影響で観光客が減少するタイに対し、日本からの観光客の拡大促進をはかる考え。被災地の回復状況を確認し、日本からタイへの観光客数増加に向けた対策検討をさらに進めるなど、観光分野でタイを支援していく方針だ。
タイは東日本大震災後、各国に先駆けて、日本にタイ国旅行業協会(TTAA)主催の視察団を派遣していた。観光庁によると、こうしたタイ側の被災地支援や訪日タイ人旅行者の回復への協力に応え、今回視察団の派遣を実施するという。
視察団は、観光庁観光産業課長の鶴田浩久氏、日本政府観光局(JNTO)総務部長の吉田隆氏、日本旅行業協会(JATA)運営委員兼外国人旅行委員会委員長の田辺豊氏の3名で構成。アユタヤやバンコクでの現地視察、現地でのボランティア活動に加え、タイの観光・スポーツ省、タイ国政府観光庁(TAT)、TTAAのメンバーと意見交換会を実施。JATA側から現在検討中の海外旅行需要喚起策などを説明する予定だという。また、JNTO側からは東日本大震災後に実施した、観光需要回復のための取り組みの事例を紹介。タイの観光需要の回復に役立ててもらいたい考えだ。
なお、現地視察などには、タイ側からの招聘に応じた旅行会社を中心に約50名が参加する予定だ。