マカオ観光局、12年の日本人旅行者数45万人めざす-平均宿泊数増も

  • 2011年12月11日

マカオ観光局日本代表の榊原史博氏  マカオ観光局は2012年の日本人旅行者数の目標を45万人とし、そのうちマカオでの宿泊率を60%、平均宿泊数を2泊とする考えだ。このほど開催した旅行業界、メディアを対象にした「感謝の夕べ」で発表した。

 同局によると、マカオの2011年1月から10月の日本人旅行者数の累計は前年比7.5%減の約31万5000人となり、目標だった43万人には達しない見込みだ。東日本大震災の影響で4月は22.2%減、5月は22.5%減と減少。しかし、8月からはプラスに転じおり、特に10月は10%増を超える状況だという。こうしたことから、同観光局日本代表の榊原史博氏は「日本人旅行者は完全に回復している」との考えを示した。

 一方、平均宿泊数は1.82泊となっており、2012年は宿泊数の増加が重要との認識だ。榊原氏は、5つ星ホテルでは平均宿泊数が2.3泊となっていることから「格安ツアーの泊数をあげることが重要」との考えを示した。また、チャーター便の運航について、2011年は西日本を中心に23便が運航したとし、来年は50便の運航をめざすとした。なお、2012年7月3日からはマカオ航空(NX)がマカオ/成田線をデイリー化すると発表していることから、同氏は首都圏、地方の便数の増加に期待を示した。

▽2012年、新しい修学旅行支援プログラムを開始

 マカオ観光局は、2012年から日本人マーケットを対象に、50名以上で2泊以上をする修学旅行団体に対し、1人あたり200パタカ(約2000円相当)の支援金を提供することを発表した。同観光局は、MICEや教育旅行などの団体に注力しており、こうした活動で、さらなる増加をめざしたい考えだ。