ホテルニューアワジが神戸ベイシェラトン買収/兵庫
ホテルニューアワジ(兵庫県洲本市、木下紘一社長)が、神戸市東灘区の神戸ベイシェラトンホテル&タワーズを買収した。これまで培ってきた旅館のノウハウをシティホテルに融合させ、新たな都市型リゾートホテルとしてのポジションを高める。
旅館ノウハウでホテル運営
神戸ベイシェラトンホテル&タワーズは1992年、神戸市内唯一の国際ブランドのホテルとして開業。2005年にJTBからソラーレホテルズアンドリゾーツに営業譲渡されるなど、景気低迷やホテル間競争の激化で不振が続いていた。
木下社長によると今年初めから話があり8月に大筋で合意したという。12月1日付けで子会社のHNA神戸を設立し、木下学専務が社長に就き運営にあたる。シェラトンブランドを継続する。
1日の記者会見で、HNA神戸の木下学社長は「創業来58年間、淡路島とともに育ってきた。六甲アイランドでも島づくりの中で、地域の人たちとともにホテルのありようを考えていきたい」。当面は現状把握に努める傍らネット集客やブライダル部門の強化に取り組む。近い将来、温泉を掘削しスパ機能を充実させる構想も持つ。
木下学社長は、関空とリムジンバスで直結していることや、海側から眺める夜景など、神戸中心街から離れていることを強みにしたいという。「淡路島と面的な取り組みも武器になる」と話す。
情報提供:トラベルニュース社