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オークラ、15年末までに100ホテルめざす-震災後も計画変わらず

  • 2011年11月29日

ホテルオークラ代表取締役社長の荻田敏宏氏  オークラホテルズ&リゾーツ(OHR)は、昨年子会社化したJALホテルズとの合計ホテル軒数を、2015年末までに現在の76ホテルから開発中のホテルを含め100ホテルへと拡大する方針だ。客室数も現在の2万4471室から3万室へ、両チェーンの会員顧客数も現在の38万人から100万人への増加をめざす。11月28日に開催した「オークラグループ感謝の夕べ」で、ホテルオークラ代表取締役社長の荻田敏宏氏は「JALホテルズとの提携をいっそう深め、顧客の利便性の向上をはかっていきたい」と意欲を示した。

 荻田氏は3月の東日本大震災について「他の産業とは比較できないほど激震が走った。震災後数ヶ月はまったく(先が)見通せない状況だった」と振り返った。しかし、2011年4月から6月の第1四半期はJALホテルズを除くOHRとして10%から12%の減収となったが、7月から9月の第2四半期は前年並みに回復したという。

 OHRではこれまで、「(2011年度を)国際ホテルチェーン化元年と捉え、国際競争力のある優良ホテルチェ-ンをめざし活動してきた」といい、今後も継続して取り組みを進めていく方針。事業展開も当初の計画通り実施していくといい、2012年はすでに開業や加盟が決まっている3軒とは別に、さらに3軒を追加したい考えだ。

 OHRでは、2012年春に全240室のオークラプレステージバンコク、初夏に全208室のオークラプレステージ台北の開業を予定。2012年4月1日からは、ジェイアール九州ハウステンボスホテルが現在運営するハウステンボスジェイアール全日空ホテルが「ホテルオークラJRハウステンボス」として新たに加盟する。一方、JALホテルズでは2011年12月18日に335室のホテル・ニッコー・サイゴン、2012年秋に411室のホテル・ニッコー広州、2013年には475室のホテル・ニッコー蘇州の開業を予定している。