西鉄旅行、下期はハワイ強化、定期便復活で3割増めざす
西鉄旅行は、福岡/ハワイ線の直行定期便の復活にあわせ、ハワイへの販売を強化する。同路線は2005年の日本航空(JL)の運休以来、約6年ぶりに開設されるもの。12月28日から2012年4月7日までデルタ航空(DL)が季節運航を開始し、4月16日にはハワイアン航空(HA)が、いずれもデイリーで就航。同社商品企画室海外センター所長の田中正彦氏は、こうした直行定期便の就航により、「経由便とあわせ、前年比30%増をめざしたい」と話しており、年末からの運航であるものの下期以降のハワイの販売拡大に意欲を示した。
田中氏はこれまでの九州マーケットにおけるハワイへの送客について、ハワイ定期路線の運休後はチャーターベースとなり、成田経由も増えたものの、仁川経由や香港経由といった路線も定着し始めたと話す。価格面でのお得感や、例えば仁川での乗り継ぎ利便の良さなどに加え、九州がアジアに近いマーケットであることからも、アジアで乗り継ぐツアーへの抵抗感がなくなっていったという。こうした経由便利用のツアーも引き続き取り組みながら、直行便利用ツアーに注力することで販売拡大をはかる。
特に、福岡だけでなく九州域内からの需要も掘り起こす考えだ。今年開通した九州新幹線により、広島や鹿児島、熊本などから福岡へのアクセス利便が向上。こうしたアクセスの良さをアピールし、福岡だけでなく九州全体からの需要も取り込んでいく。さらに、ホノルル経由でアメリカ西海岸のツアーも造成できるようになったことで、商品ラインナップも拡充すると期待している。