グローバルブルー、インバウンド事業も開始-日本法人を設立

  • 2011年11月16日

 グローバルブルーはこのほど、日本市場での事業領域を拡大し、訪日外国人を対象とするビジネスを開始した。これまでは日本発アウトバウンドの旅行者を中心とした業務であったが、近隣アジア諸国からの訪日旅行者の増加を見据え、日本で買物をする外国人旅行者に対する税の払い戻しサービス業務や通貨選択可能なクレジットカード決済サービスなどをおこなう。

 グローバルブルーがイン/アウト双方の事業を展開するのは日本市場が初めて。これにあわせて日本法人グローバルブルージャパンを設立し、9月1日から事業を開始。代表代行としてグローバルブルーのアジア地区を担当する清水克俊氏、セールス・キーアカウント担当マネージャーに梅原充史氏、マーケティング担当に樋口ゆうき氏が就任した。

 梅原氏によると、日本での加盟店は特に訪日中国人のショッピング先として人気の店舗を中心とし、すでに大手小売店と契約。現在、手続きをデジタル化するシステム導入を推進しており、2月末をめどに正式稼働する見込みだ。

 また、税の払い戻しサービス、通貨選択決済サービス以外にも、グローバルブルーの世界的なネットワークをいかした販売促進マーケティングや店舗スタッフ向けの研修制度、コンサルティングなども商品としており、加盟店以外でも契約が可能だ。「BtoCでは払い戻しサービスのイメージが強いが、BtoBではビジネスソリューションを提供している」と梅原氏。インバウンドの全商品の取り扱いで「将来的に10億円、20億円をめざす」としており、多角的なビジネスソリューションカンパニーとして積極的な展開をはかっていく。