成田・秋のCSアワード、6件8名が受賞、会社での受賞も
成田国際空港(NAA)は2011年秋のCSアワードを実施し、6件8名と1社を受賞者に選び、表彰状を授与した。今回は、会社受賞としてリムジン・パッセンジャーサービスを選出。また、全体としては、利用者の立場に立ったきめ細やかな対応を評価するケースが多く見受けられる。
リムジン・パッセンジャーサービスは、リムジンバスの出発時と到着時に、全スタッフでバスに向かって深く立礼をする活動が利用者から高評価を得た。これは成田空港から出発する旅行者には気持ちよく旅立ってほしいという思いを、逆に成田空港に到着した旅行者には長旅を終えてお疲れ様でした、という思いを込めてCS活動としておこなっているもの。こうした行動に感動した利用者からメッセージが寄せられたという。日本の素晴らしさ、おもてなしの心を伝えるサービスを実施し、成田空港のイメージアップに貢献した点が評価され、受賞に至った。
また、JALスカイの羽鳥美有紀さんは、誤って有効期限の過ぎたパスポートを持参した旅行者に、2日間にわたり丁寧に対応した。有効なパスポートが手元に届くように手配をし、旅行会社などに連絡をして翌日の便でツアーに合流できるよう調整。さらに、翌日1名で出発するが、英語が話せないため心細い思いでいた旅行者に対し、空港で使う簡単な英語フレーズを紙にまとめて渡し、成田のホテル手配も実施した。
翌日届いたパスポートはまたもや有効なパスポートではなかったが、泣きたい気持ちでいる旅行者と一緒に、何とかして有効なものが届くよう対応策を一緒に検討するなど、旅行者の気持ちに寄り添った対応をした。最終的には旅行者は出発できなかったが、こうした対応は旅行者の心に大きく残り、出来事から2年後、旅行者の息子から感謝のメッセージが届いたという。利用者の立場で一歩踏み込んだサービスをし、心に残る対応をした点が評価され、受賞となった。