フッティルーテン、冬のクルーズ販売に注力-ロングクルーズも
ノルウェーのクルーズ会社、フッティルーテンは11月10日、ノルウェー大使館でセミナーを開催した。同社日本地区販売予約センターの宮澤陽子氏は「冬は料金もリーズナブルで売りやすい」とメリットをあげ、同社のクルーズを冬の素材として定着させていきたい考えを示した。また、ノルウェー王国大使館通商技術部ディレクターのスヴェン・ホーコン・クリステンセン氏も、冬の魅力として「今年はオーロラが見れるチャンスが多い」と船上から見るオーロラをアピールした。
また、宮澤氏は旅行会社に対し「早い時期から販売を仕掛けてほしい」と呼びかけた。日本は予約が間際傾向にあるが、ヨーロッパはクルーズの場合、1年半以上前から予約が入るため、スイートルームなど人気のキャビンは早く売り切れるという。すでに2012年夏の繁忙期のクルーズについてはかなりのキャビンが埋まっていることから、旅行会社に対し、キャンペーンなどで早期予約の取り込みをはかるよう訴えた。
日本市場の需要動向としては、2011年は3月、4月がオフシーズンだったこともあり、震災の影響は特になく、前年並みで推移。宿泊数で見ると、今までは2、3泊の区間クルーズが多かったが、今年からロングコースのプロモーションに注力したこともあり、6泊7日のロングコースが増加。旅行会社からも好評だったという。
なお、夏について宮澤氏は、繁忙期であり料金も高くやや売りにくいことから、「すぐには難しい。今後プロモーションしていきたい」考え。